ブログ|富田林市で動物病院をお探しの方はスージー動物病院まで


問題山積

2020年11月5日

2020年11月5日

こんにちわ。先週の土曜日は病院を休診にさせていただいて小学校の運動会に行ってきました。

例年であれば5月に開催されていたのですが、コロナウイルスの影響で秋の開催となりました。当日は晴天に恵まれ日陰では少し寒かったのですが、日向で立って見ていると太陽の日差しが強く感じられる程度で、5月の開催よりは10月で良かったと感じました。

季節がどんどん進んで、メリーがやってきた猛暑の頃がかなり前のことだと思ってしまいますが、ウチに来た日から計算してみると、メリーが家族になってからまだ3ヶ月経っていなかったです。私の感覚ではもう1年くらいは一緒にいるんじゃないかと思っています。

メリーを盲導犬協会に迎えに行った日、自宅に到着して家に入れようとすると、2階にある玄関まで階段を上るのにメリーは尻込みをして登れず、押したり引いたりして自分で階段を登らせようと頑張りましたが、メーリがパニックに近い状態になったので抱っこしようと持ち上げました。体重が25kgもあったので私一人では暴れるメリーを抱き上げることはできず、主人と二人で担ぎあげて階段を登りました。

なんとか自宅に入れたメリーでしたが、夕方の散歩に出るのには1階に降りなくてはいけないので、階段から降ろそうとすると逃げ出しそうになっていました。「やっぱりか…」と主人を呼び、担いで降ろしました。散歩に出ると、帰って来なくてはいけませんよね、やっぱり帰ってきても階段は登れず、二人掛かりで担ぎあげました。

翌朝の散歩も…、階段は降りれずでしたが、なんと散歩から帰って来た後の登り階段はコワゴワながらもなんとか登ってくれました!この日は月曜日で、主人が仕事に出てしまった夕方の散歩でどうやって階段を登り降りさせようかと憂鬱になっていたので、とても嬉しかったです。

それからのメリーは、階段の前で少し躊躇することはありましたが、登りも下りも一人でできるようになってくれました。

こんな些細なことでも、一つの問題がクリアになるとすごく嬉しいですね。

今では、階段の上り下りができなかったことなんて、本当に小さな事だったと思えます。というのも、次から次へとクリアしないといけない問題が押し寄せてくるからです。

散歩では’ヒール’というコマンド(命令)が聞けず、前のめりにグイグイ引っ張って歩いたり、ハトやスズメに飛びかかろうとしたり、石川の河原ではバッタを捕まえて食べたり、もっと河原で遊びたいからと座り込んでしまったり、ちょっとストレスを感じると’そそう’をしたり、お留守番ができなかったり、食糞したり….etc,どんどん問題が出て来ました。

それら一つ一つを、改善しようと取り組んでいるので、3ヶ月以上の付き合いをしている感覚になったのかもしれません。

前回にお話しした誤飲・誤食の問題も、現在進行形でクリアしないといけないと思っています。先日見た私の夢ですが、メーリーが何かを誤食して、それもお腹を触ると大きなものが胃の中にある感触が分かって、「お腹を開けよう!」と麻酔の準備をしているところまでをリアルに夢で体験しました。起きた時には、どっと疲れていました。

これからはメリーとどのように問題を克服していったか(克服しようとしているのか)を、このブログでそれも小出しで、紹介していきたいと思っています。

反面教師

2020年10月2日

2020年10月2日

こんにちわ。朝晩はめっきり涼しくなり、朝夕のメリーの散歩がとても快適になってきました。

今回、獣医師の立場としてはお伝えしにくい事なのですが、自分に’喝’を入れるつつ皆様に注意喚起をさせていただこうと思います。

ちょうど1週間前の金曜日のことです。その日は朝からしっかりと雨が降っていたため、メリーの散歩をお休みしたんです。朝の運動が無かったので退屈しのぎにと、午前中に噛んで遊ぶおもちゃを与えて私は病院の仕事をしていました。その日は午前中、バタバタとしていたので、メリーをかまってあげる時間がありませんでした。

当院の診察受付が終了した14:30頃に、メリーの近くに行ってみると糸くずのようなものがパアパラと床に落ちていました。「何だろう?」とは思いましたが、メリーも優雅に伏せの姿勢でいましたし、病院を閉める準備をしようとしていました。

すると、朝に与えたオモチャのことをふっと思い出し、おもちゃを探したのですがどこにもありませんでした。

そのおもちゃは、革製のロープを球状に編んだもので、りんごくらいの大きさでしたので、丸呑みをすることは不可能なものです。

ただし、メリーはゴム製のものであろうとロープ状のものであろうと、前歯(切歯)を上手に使って引きちぎって粉々にすることができる子で、ちょうど前日にも太いロープで両端を結んだおもちゃをモップのようにボサボサにほつれさせていたのを見たので、この革のボールもほどいてしまったんだと思いつきました。

焦りました!

メリーが居た場所を3回見て回りましたが、物はありません。

「食べたね…」と聞いても、メリーは尻尾を振ってこちらを見ているだけで答えは返ってくるはずもなく…。

すぐさまエコー検査をしました。胃の中を見てみると、朝に食べたフードに紛れて’何か’が写っていました。’何’の正体はエコー検査だけではわかりませんが、異物であることは強く疑えました。幸い、小腸には異物は写っていなかったので、まだ胃内にとどまってくれている状態でした。

「さぁ、どうする?」と考え、このまま便に出てくるのを待つか、吐かせるかの2択が浮かびました。おもちゃの大きさから、引きちぎって小さくなったものを飲み込んだとしても、量がかなりあるので詰まる(消化管閉塞)可能性は大きいと思いました。

「胃の中にあるうちに吐かせよう!」と決め、血管に留置針を入れて吐かせるお薬を注射しました。ここまでの処置に10分はかかりませんでした。

メリーのテンションがみるみる下がってきて、ウッウッと気持ち悪そうになるまで数分で、ゲボッと嘔吐しました。

吐いたものをかき分け探しましたが、革製のものが何も無かったのです。別のおもちゃの残骸が見つかり「これじゃなーい!!」と思っていると、2回目、3回目と立て続けに嘔吐して、その嘔吐物の中に革のおもちゃが出てきました。

長い物では4〜5cmくらいあり、糸状になったものまで集めるとかなりの量がありました。そのまま腸に流れていたら腸閉塞は確実だったなぁと、処置が間に合ったことにホッとしました。

写真は、吐いた物の中にあった異物です(洗って異物だけをのせています)。

ペットシーツはレギュラーサイズなので、異物の量と大きさをご想像できるでしょうか。

ちなみに、写真左側の黒っぽい物体は別のおもちゃです(これはいつも便に混じって出てきている物です)。

夜間病院で働いていた時は、異物(の疑いを含めて)が主訴で来院される子が多くて、催吐処置(嘔吐させる処置)は日常茶飯事に行っていました。処置の後には必ず飼い主さんに、「この子は異物を食べる子ですので、人間が管理をしないといけませんよ。最悪の場合は、開腹手術をしなくてはいけなくなったり、死亡もしてしまうケースもありますよ。」とお話しするのですが、今回は同じように自分で自分を戒めました。

 

皆様も、このようなことが無いようにお気をつけください。

 

 

お披露目

2020年9月8日

2020年9月8日

こんにちわ。ここ数日ようやく朝・晩が暑くはなく、少しばかりか過ごしすくなり、愛犬とのお散歩も楽になってきたと感じています。

今年の梅雨は長く続いて、8月になって梅雨が明けたと思ったらいきなりの猛暑続きで、クーラの効いた部屋で過ごしてばかりいました。それが、お盆に来た一本の電話とともに私の生活スタイルが一気に変化しました。

それはお盆も終盤を迎える頃の夕方、自宅の電話が鳴ったので出てみると、関西盲導犬協会からの連絡でした。キャリアチェンジ犬の里親としてマッチした子がいるとの連絡でした。

はるか1年以上前に、盲導犬のキャリチェンジ犬の里親ボランティアに希望を出していたのを忘れていました。

申請を行ったしばらくの間は期待をして待っていたのですが、1年を過ぎた頃には、「ご縁がなかったなぁ」と諦めていました。途中でフレンチブルのランも家族になったこともあり、すっかり記憶から無くなっていました。

’棚からぼた餅’のような感じでした。

協会からの電話では、ゴールデンレトリバーの雌で体重が24kg。キャリアチェンジをした理由を少し聞いた程度でしたが、その2〜3日後の日曜日に家族揃って迎えに行って来ました。

協会に着くと、しばらく譲渡に関する説明をお聞きしてから顔合わせをしました。私たちの待つ部屋に入ってくるなりお尻からフリフリして尻尾を振って近づいて来てくれました。女の子ですが体格は大きいと感じました。

しばらく協会の近所を一緒に散歩してから車に乗せて帰宅しました。

帰宅して自宅に到着してから一騒動あったのですが、それは追々このブログで紹介をしますね。

1週間のトライアル期間はあったものの、正式に家族として迎え入れることを盲導犬協会にお伝えし、昨日富田林市役所に鑑札を持っていき飼い主変更の手続きを済ませ、無事家族となりました。

改めて紹介いたします。

名前は’メリー’です。1歳4ヶ月の雌のゴールデンレトリバーで体重は25kgです。体は大きいですが、まだまだ子どもっぽいところが多く、好奇心旺盛なおてんば娘でございます。

おてんばぶりは今後もたくさんご紹介することになりそうです。

まずは、先住のハムスターとのショットです。かなりのガン見ですが、ハムスターたちは動じておりません。

これからはメリーのこともよろしくお願いします。

dav

 

 

デジャブ

2020年8月31日

2020年8月31日

こんにちわ。毎日暑いですね。

前回のブログでもお伝えしたキャリアチェンジ犬のトライアルですが、継続しています。

一緒に生活を始めて2週間経過しました。迎えに行ってから1週たった時点で盲導犬協会から連絡があり、その時にこのまま里親になりたいとお伝えしたので、正式な手続きをするために待っている状態です。

手続きが終了してから、ブログでお披露目をさせていただこうと思います。

今回は、先週の月曜日・火曜日の診察でのお話をしようかと思います。

まず月曜日。お腹がポンポコリンに張って来たことを理由に受診してくれたチワワさんです。年齢はもう高齢と言われる年齢で、避妊手術をしていない女の子でした。元気・食欲はあり、お腹が大きい以外は問題がない子でした。レントゲン検査と腹部超音波検査から’子宮蓄膿症’の疑いが強いと診断して、翌日手術をするために入院となりました。

そして、火曜日。別のチワワさんですが、お腹が大きくなってきたことを心配されて連れてこられました。この子も女の子で避妊手術はしていなかったですが、高齢ではありませんでした。さらに、元気も食欲もあり他に調子の悪いところはなかったので、診察を開始する前から「わっ、デジャブだ〜」と思わず苦笑してしまいました。

当りをつけて診察はしない方が良いのですが、真っ先に腹部超音波検査をして、ほぼ子宮蓄膿症に間違いないと診断してから、手術に向けてその他の検査も行いました。

2頭とも、手術でとても大きな子宮を摘出しました。帝王切開をする時の妊娠子宮よりもはるかに大きかったです。チワワさんなので体は小さいので「よくこんな大きなもの(子宮)がお腹にあったな〜」と手術中に思っていました。

子宮を摘出すると、2頭ともお腹がシュッと小さくなっていました。飼い主さんたちは取り出した子宮を見て、とても驚いていましたよ。

今回はどちらの子も手術前は元気・食欲があったので手術も無事に乗り切ってくれて、術後も元気にしてくれていたので退院は早くできました。

しかし’子宮蓄膿症’という病気はとても危険な病気で、命を落としかねない病気です。

赤ちゃんを産ませる予定があればお勧めはしませんが、そうでなければ健康な若い間に避妊手術を受けさせてあげた方が良いと、私は考えます。今回の2頭の治療をして、改めてそう思いました。

ただ今回は同じチワワさんが、入院室で隣どうしで並んでいた時はとても可愛くて、私の癒しになっていました。

トライアル

2020年8月17日

2020年8月17日

こんにちわ。遅い梅雨明けの後は酷暑が続いていますね。

先週は長いお盆休みをさせて頂きましたが、暑さとコロナウイルスの影響から、旅行はできませんでしたが、涼しい場所から涼しい場所への移動ばかりで終わりました。

そのお盆休みの終盤に、盲導犬協会からキャリアチェンジ犬の譲渡のお話が舞い込んで来ました。1年以上前に、キャリアチェンジ犬の里親ボランティアに応募をしていたのですが、ずーっとご縁がなく、里親登録のことも忘れていた時のことでしたので驚きました。

連絡が来てから直近の日曜である昨日、家族揃ってお迎えに行って来ました。

現時点ではトライアル期間ですので、まだ正式な譲渡ではない為このブログでのお披露目は少しの間お待ちください。

昨日の夕方に自宅に連れ帰り、生活を共にし始めましたが、なかなかバタバタとしています。今後のブログでも話題に事欠かないことだと思います。

暑い夏はワンちゃんのお散歩の時間に配慮が必要な為、今朝は早起きをして散歩をしました。朝から汗だくです。

健康的な生活にシフトチェンジです!

 

譲渡会に行ってきました

2020年7月21日

2020年7月21日

こんにちわ。今日は梅雨の晴れ間で、雨が降っていないのは嬉しいのですが、朝から暑くて、診察開始の準備で少し外に出ただけでも頭痛が起きそうでした。

人間はもちろんですが、ワンちゃんネコちゃんの熱中症にはくれぐれもお気をつけ下さい。

一昨日の日曜日に、私にとって初めてになるのですが、譲渡会に参加してきました。

3月にフレンチブルの’らん’を亡くしてから、大きかった喪失感も少しずつ薄らいでくると、「やっぱり犬が側にいてくれるといいなぁ」という気持ちが出てきて、ネットでの里親募集を見るようになっていました。

里親を探す保護団体さんが多数あって、どこの保護団体さんも次こそこの子達が幸せになれるようにと、里親さんに求める条件も厳密であることが多いです。

その条件も一つずつクリアしていく準備もできてきたので、今回里親に募集してみました。

コロナウイルス感染予防対策もあり、譲渡会会場への参加を制限するため、事前にアンケートをメールで送信し、「お越しください」と返事があった人だけが参加することができるとなっていたので、事前の手続きを行って参加しました。

このような手続きを踏んでの参加なので、参加する人数は多くないのかと思っていたら、会場の駐車場が満車になっていて、停車するのも苦労しました。

12時〜15時が譲渡会の開催時間で、会場には12時過ぎに到着したのですが、すでにたくさんの方たちが会場に居ました。私が里親を希望したワンちゃんの居るスペースにも人が多く、保護団体の方とお話をしていました。少し待ちましたが、保護団体のスタッフの方と事前に答えたアンケートに添ってお話をしました。

コロナの影響でと思いますが、ワンちゃんを触ったり抱っこするのを控えるようにとのお願いが掲示されていたので、里親を希望した子にはサークル越しに見るだけで終わりました。

一緒に行った主人と子どもたちは、同じ譲渡会に来ていたネコちゃんにばかり興味を示していました。

真ん中の子がネコアレルギーだったので、今はネコちゃんを迎え入れることはできない為、私はネコちゃん達を見てしまうと連れて帰りたくなってしまうとわかっているので、見ないようにして帰ろうとしたのですが、家族のみんながネコちゃんの前から動こうとししてくれず、私もマジマジと見てしまいました(連れて帰りたくなるネコちゃんばかりでした)。

どのネコちゃんもストレスを強く感じているので、耳を後ろに倒してケージの隅っこに小さく丸まっていました。「これ(譲渡会)を乗り切ったら、新しい家族の中で幸せに過ごせるから、頑張れ!」と心の中で応援して帰ってきました。

本命のワンちゃんに関しては、もし里親に決定したら当日の夕方に電話にて連絡が入ると言われたので、帰宅してからは出かけずに自宅で過ごしていました。しかし、電話は鳴ることはなく、今回は他の方があの子の里親になったから、私とはご縁がなかったと諦めることとなりました。

残念ではありますが、あの子が新しい里親さんの元で幸せになってくれると思っています。

もう一つ、残念なご報告があります。

前回のブログで、ツバメが駐車場に巣を作ってくれるかも?!と書きましたが、あれ以来ツバメの姿を見ることはなくなりました・・・。

 

 

 

ツバメ

2020年6月30日

2020年6月30日

こんにちわ。今日は朝から雨が降っているため暑くはないのですが、湿度を抑えるためにエアコンをつけていると寒くなりすぎて、室温調整が難しいです。

数日前に、当院の駐車場にもしている自宅のガレージの天井付近にツバメが留まっているのを見かけました。ちょうど換気扇で出っ張っている部分に1匹と、向かい合うように鉄筋の梁になっている部分にも1匹いました。

2匹ともしばらく留まったままでしたので、巣を作る場所の偵察でもしているのかと思いました。

雨風は防げる場所なのですが、うちの子どもが大きな声を出してガレージのところで遊んだりするので、静かな環境ではないとツバメに思われそうです。

換気扇のところはまだ安全なのですが、向かい合わせの鉄筋の梁になっている部分は、地続きに猫が頑張れば歩いていける部分なので、前回のブログで登場したハンターの黒猫ちゃんに雛を捕まえられる危険がある場所でしたので、その場所はやめておいた方が良いと私は思ってしまいました。

次の日の朝に、車で出勤する主人にツバメのことを報告した時には2匹の姿がなかったので、「ここは巣作りには適していないと分かったのかな」とがっかりしていたのですが、午後になって換気扇部分に1匹、また留まっているのを発見しました。

ここに決めたのかな!?と嬉しくなり、巣ができた後に糞が落ちて車と地面が汚れないように、受け皿になるような板か何かを設置しようと考えを巡らせています。

そんな心配もどこへやら、ツバメの姿はここ2〜3日確認できていません。

もう7月という今頃になってツバメの姿を見て、「遅くないかな?」とは思いましたが、ぜひ巣を作ってもらって雛が元気に嘴を開けて親鳥から餌をもらっている姿を見たいものです。

もし、巣を作ってくれたらまたブログでご報告しますね。

狩り名人

2020年6月22日

2020年6月22日

梅雨に入って雨の降る日が増えてきましたね。

雨が続くと自宅のリビングに洗濯物がぶら下がる日も多くなり、気分までジメジメしてしまいます。梅雨の中休みだった昨日の休日には、ここぞとばかりに外干しができてスッキリしました。

今朝、病院を開ける準備をしていて外に出ていた時のことですが、「ギャー」と鳥の激しく鳴く声が聞こえ、反射的に鳴き声の聞こえる方を見てみると、衝撃的な光景が目に飛び込んできました。

お隣のお家との境界の柵に、大きくクチバシを開けて羽を広げてバタついている鳥が押し付けられ、その後ろに黒い物体が見えました。

状況が把握できないまま数秒経過しましたが、鳥の背後にいる黒い物体が”猫”であることにようやく気付いた時には、柵から離れて黒猫さんの口に鳥がくわえられていました。

その黒猫にくわえられた鳥は、ギャーギャーと泣き叫んでいました。ふと、「今なら鳥を助けることができる!」と思ったのですが、自然界の掟に安易には立ち入らない方がいいと考え直し、そのまま立ちすくして見ていました。

黒猫さんはしっかりと鳥をくわえて、私の立っている道路に出てきてそのまま走り去って行きました。猫の姿が見えなくなってからも、しばらくは鳥の悲鳴が聞こえていたのですが、程なく声も聞こえなくなりました。

黒猫にくわえられた鳥の大きさからはヒナではなかったので、空を飛んで逃げることのできる鳥を、たぶん一撃で仕留めたのだと思います。この黒猫ちゃんは、かなりの狩人(猫)でしょう!

鳥目線で考えると、猫は野生でもない(たぶん飼育されている猫ちゃんだっと思います)のだから狩りをしなくてもご飯があるだろう、勘弁してよ!!ってなります。

ただ、猫ちゃんは人間と暮らすようになっても”狩り”の本能は残っていますので、そこに鳥がいれば狩りたくなってしまうものなんですね。

完全室内飼育の猫ちゃんたちにも、この本能を満たす遊びをしていただくとかなりのストレス発散になりますよ。どんな遊びがあるのか気になった方は、診察のついでにでも質問してくださいね。

衝撃的瞬間

2020年5月18日

2020年5月18日

みなさま、こんにちわ。朝晩はまだひんやりしていますが、日中は汗ばむ気候になってきましたね。

今日は子どもたちの学校登校日で、午前中の短い時間でしたが我が家にも静けさが戻っていました。

今日は、昨晩見た衝撃的瞬間をご紹介します。

それは、うちにいるハムスター2匹のことです。オスはうちに来て1年ほど経ちます。とてものんびりした性格です。メスはうちに来て半年以上経ち、以前にケージから脱走したことを載せた子です。前回の脱走事件後は、気をつけていたのですが、今月に入って1回だけ脱走未遂がありました。ケージの外に出ていたのですが、ケージのすぐ近くにいたので一応〝未遂〝としています。

その2匹はオスとメスなので、子どもが増えてしまうと大変なことになるため隔離をして飼育しています。ケージは一つなのですが、真ん中に仕切り板があり接触は不可能な状態です。その仕切り板の端っこを(多分メスの方だけが)ガジガジして、少し削り取られているため小さな隙間はできていますが、お互いにその仕切板に近づいても手が触れるぐらいの隙間があるくらいのものです。

その飼育環境も半年以上は経っております。

先々週の後半で、オスの左後肢で、人でいうと人差し指にあたる指の爪があらぬ方向に向いていたので、どこかに引っ掛けてしまったのかと思い、抗生剤を飲ませて経過を見ていた最中でした。さらに一昨日に左の前足の手の甲の部分に切り傷が2〜3ヶ所できているのに気づき、「これはおかしい!」と思うようになりました。

ケージは天井部分のみ金網でできていますが、よじ登って肢を引っ掛けてケガをしないよう、天井以外はプラスチックの壁になっているのでケガ予防はしていますし、引っ掻き傷のような感じなので自分で自分を傷つけているのだと考えてしまいました。

となるとストレスからの自傷行為なんだろうかと思い、避妊・去勢をしていないオスとメスを一つのケージで隔離しているがために、男の子にストレスを与えているのだと考えました。

そこで今更ですが、もう一つケージをネットで購入しました(まだ届いていませんが)。

ケージを分ければ、1匹の使えるスペースも広くなるしストレスは少なくなるなぁと思っていたのですが、昨晩、衝撃が走りました。

オスに抗生剤の薬を飲ませようとケージから出して、薬の準備を忘れていたので、一時ケージの天井にオスを乗せました。その時メスの方は相変わらず天井にぶら下がってウンテイのように前肢のみで動き回っていました。メスから若干の距離を置いて乗せたはずのオスが、一目散にメスの真上に移動して攻撃を食らわせました。

メスの方は「ギャッ」と鳴いて、床に落下してしまいました。

穏やかな性格と思っていたオスが、攻撃するなんて本当にビックりしました。

日常的には、仕切板のところで2匹が向かい合うと、その隙間からメスがパンチで攻撃して、オスがビックリしてなのか後ろに倒れこむ状況が見られていたので、メスの方が攻撃的で強いと思っていました。

やられてばっかりのオスを見て「頑張って耐えてよ」と、ず〜と思っていました。

それがオスが喧嘩をふっかけていたので、もしかしたら私の見ていない時間に、仕切板のほんの小さな隙間越しに、お互い喧嘩をしていたのかもしれないと考えると、オスの前・後肢の傷は自傷行為ではなく、喧嘩でつけられた傷なのかもしれません。

となると、無傷のメスは本当に強いんだと思い知らされることになります。

新しくケージを購入して正解だったと思っています。

 

3周年

2020年4月17日

2020年4月17日

こんにちわ。朝には暖房を使ってはいますが、晴れた日には上着がなくても大丈夫になって、春本番とういう感じがします。

遡ること2017年の4月17日に、当院は開業しました。

ということで、3周年記念を迎えることとなりました!

振り返ってみれば「早かったなぁ」と感じますが、ここまでの道のりは決して平坦ではなかったので感慨深く感じております。

獣医師一人の小さな動物病院ですので、飼い主さんにお手伝いをしていただきながら診療をしております。ご迷惑をおかけすることが多いですが、今後も◯周年を積み重ねていきたく思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。

 

 

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