デジャブ
2020年8月31日
2020年8月31日
こんにちわ。毎日暑いですね。
前回のブログでもお伝えしたキャリアチェンジ犬のトライアルですが、継続しています。
一緒に生活を始めて2週間経過しました。迎えに行ってから1週たった時点で盲導犬協会から連絡があり、その時にこのまま里親になりたいとお伝えしたので、正式な手続きをするために待っている状態です。
手続きが終了してから、ブログでお披露目をさせていただこうと思います。
今回は、先週の月曜日・火曜日の診察でのお話をしようかと思います。
まず月曜日。お腹がポンポコリンに張って来たことを理由に受診してくれたチワワさんです。年齢はもう高齢と言われる年齢で、避妊手術をしていない女の子でした。元気・食欲はあり、お腹が大きい以外は問題がない子でした。レントゲン検査と腹部超音波検査から’子宮蓄膿症’の疑いが強いと診断して、翌日手術をするために入院となりました。
そして、火曜日。別のチワワさんですが、お腹が大きくなってきたことを心配されて連れてこられました。この子も女の子で避妊手術はしていなかったですが、高齢ではありませんでした。さらに、元気も食欲もあり他に調子の悪いところはなかったので、診察を開始する前から「わっ、デジャブだ〜」と思わず苦笑してしまいました。
当りをつけて診察はしない方が良いのですが、真っ先に腹部超音波検査をして、ほぼ子宮蓄膿症に間違いないと診断してから、手術に向けてその他の検査も行いました。
2頭とも、手術でとても大きな子宮を摘出しました。帝王切開をする時の妊娠子宮よりもはるかに大きかったです。チワワさんなので体は小さいので「よくこんな大きなもの(子宮)がお腹にあったな〜」と手術中に思っていました。
子宮を摘出すると、2頭ともお腹がシュッと小さくなっていました。飼い主さんたちは取り出した子宮を見て、とても驚いていましたよ。
今回はどちらの子も手術前は元気・食欲があったので手術も無事に乗り切ってくれて、術後も元気にしてくれていたので退院は早くできました。
しかし’子宮蓄膿症’という病気はとても危険な病気で、命を落としかねない病気です。
赤ちゃんを産ませる予定があればお勧めはしませんが、そうでなければ健康な若い間に避妊手術を受けさせてあげた方が良いと、私は考えます。今回の2頭の治療をして、改めてそう思いました。
ただ今回は同じチワワさんが、入院室で隣どうしで並んでいた時はとても可愛くて、私の癒しになっていました。