尿検査のススメ
2018年10月24日
2018年10月24日
みなさんこんにちわ。
つい先日、地元のだんじり祭りが終わり、季節もどんどん進んでいるように感じられますね。
当院のパソコンのモニターが昨年の冬から調子が悪くて、夏場の気温が高い時はなんとか調子良くしてくれていたのですが、10月に入ってからはほぼほぼ画面が映らなくなってしまい(パソコンも寒さに弱いのですね〜)、ようやくモニターを交換しました。調子が悪い間は思うようにブログの更新ができませんでしたが、再開することができました。
先日、高齢猫ちゃんに関するセミナーを受けて来ました。
’高齢猫の早期疾患発見’がテーマで、イギリスの女性獣医師で猫の専門医をされている方のご講演でした。
ネコちゃんは具合が悪くてもそれを隠してしまう傾向があり、飼い主さんが具合が悪そうだと認識して病院に連れて来てくれるまでに、病気がどんどん進行してしまっていることがあると私も感じておりましたので、拝聴してまいりました。
セミナーでは高齢猫ちゃんにかかることが多い疾患に、慢性腎臓病・甲状腺機能亢進症・糖尿病・全身性高血圧症・骨関節炎・認知障害などを取り上げていました。
中でも11歳以上の高齢猫ちゃんの30%を超える確率で慢性腎不全にかかっていることから、早期に疾患を発見するために尿検査を通常診察に取り込むことを、それも定期的に行うことを勧めていました。
腎臓でおしっこが作られることはみなさんもよくご存知だと思います。その腎臓が機能できなくなると尿を濃縮(濃いおしっこを作ること)することができなくなります。
尿の濃縮機能を確認するには、尿検査(尿比重検査)がとても有効になってきます。さらに自宅で飼い主さんがオシッコを採って病院に持参していただければ、ネコちゃんにはストレスがあまりかからないこともあり、ぜひ検査を行うように!と勧めてくれました。
自宅で元気そうにしているネコちゃんもワクチン等で来院される機会があれば、ぜひオシッコも採って持ってきていただきたいと思います。
尿比重検査だけであればごく少量の尿でも可能ですので、清潔なスポイト等に吸ってそのままお持ちいただければ、短時間で結果をお伝えすることができます。
自宅でオシッコをどうやって採るか分からない方は、お気軽にお問い合わせください(採尿用のスポイトもお渡しできます)。